
夜勤がないデイサービスならできるかも!
でも内気な自分に務まるかな…
他業種から介護の業界に転職するときに感じる不安や迷いは誰しもあります。
本記事では、デイサービスを新しい職業先に選ぼうか迷っている人向けに、デイサービスの中身を解説していきます。
更に、スキルゼロ、コミュニケーション力に自信がない人が続けるためのコツも紹介しますので、最後まで読むことで、きっと迷いなく踏み出せるようになりますよ。
この記事を書いた人
私は介護業界について、以下のような経歴があります。
30代後半から、介護経験ゼロでデイサービスに飛び込みました。
そして、大規模デイサービスと、小規模多機能デイサービスの2種類を経験しています。
転職当時の毎日のように怒られていた体験と、現場リーダーとして活躍していた体験があります。
このような現場で実際に働いていた立場からの解説をしていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
デイサービスの仕事内容

まずは、デイサービスの仕事内容を紹介します。
ここで大体のイメージをつかんでみてください。
一日の流れ
時間 | 業務 | やっていること |
8時30分 | 出勤・引継ぎチェック | 連絡ノートや引継ぎ事項をチェックしたり、送迎の準備をします。 |
8時30分~10時 | 送迎 | 送迎者に乗り込みます。介護スタッフは添乗して利用者様が無事車に乗れるよう適宜サポートします。留守番スタッフがいるところは、入浴がすぐ始められるような準備をしたりします。 |
10時 | 送迎終了 | デイに着いたら、利用者様に一息ついていただけるよう、お茶を出します。その後はバイタルチェックといって、血圧や体温を計って、体調に変化が無いかを確認します。 |
10時~12時 | 入浴・体操・昼食準備 | 入浴と、入浴の準備をしていきます。トイレに誘導したり、着替えを準備したりとあわただしい時間です。その一方でフロアでは体操を主導して、体を動かしていただく機会をつくります。キッチンでは昼食の準備にとりかかります。 |
12時 | 昼食 | 昼食を召し上がる時間です。ご飯をのどに詰まらせたりしないか見守ったり、自力で召し上がるのが難しい方の介助を行います。このあたりから、スタッフは順番に休憩をとります。 |
12時~13時 | 昼食片付け | 昼食を片付けながら、利用者様には歯磨きをしていただきます。歯磨きついでにトイレの声掛けもしていきます。昼食の片づけを手伝ってくださったり、お手伝い活動も多く見られます。 |
13時~15時 | レクリエーション | おやつまでの時間がレクリエーションのメインです。体操ではなかなか参加してくれなくてもレクは参加していただくためにも、盛り上げが求められます。 |
15時~16時 | 帰宅準備 | 帰宅前はトイレに行っていただくことが必須です。また忘れ物がないようにしっかりチェックします。ご家族と連絡ノートで情報交換をしているので、連絡ノート記入も行います。 |
16時~17時30分 | 送迎 | 送迎者に乗り込みます。添乗員として、最後まで気を抜かずに事故なくご自宅へ送り届けます。留守番スタッフがいるところは、掃除がメインになります。 |
17時30分 | ミーティング・退勤 | 今日一日を振り返って、利用者様の変化や改善点、明日の予定の共有などを行います。お疲れさまでした。 |
デイサービスのメリット、デメリット

デイサービスの魅力と大変なところを紹介します。
自分にとって、どっちが大きいか、メリットとデメリットを両天秤にかけてみましょう。
また、デメリットを克服するコツもあわせて紹介しますので、参考にしてみてください。
デイサービスのメリット
スタッフがデイサービスに感じる魅力は大きく3つ
・レクやお話することが楽しい
・利用者さんから直接感謝されるのが嬉しい
・夜勤が無いのがありがたい
というのが多いです。
詳しくみていきます。
レクやお話することが楽しい
レクでみんなで遊んで、お話を楽しんで、それで給料がもらえるなんてありがたい、という魅力です。
お金をもらいながら自分も楽しい思いができるから、ということです。
私個人としては、利用者さまが笑顔でいるのをみて、こっちも自然と笑顔になる感じでした。また前にでて、レクリエーションを主催する立場でいえば、自分の行ったことで楽しんでくれるのが嬉しい気持ちになります。
利用者さんから直接感謝されるのが嬉しい
利用者さまから「ありがとう」と言われるのが嬉しい、というものです。
感謝されることで、やりがいを感じるからです。
確かに利用者さまはよく感謝してくれます(もちろん人によります)。例えば私の体験ですが、とあるデイに、お茶を出せば「ありがとう」と言われ、「お茶がおいしい」と言われ、帰り際「今日はありがとう」と言われるおばあ様がいらっしゃいました。やっぱり嬉しいし、そのおばあ様に会いにいくのが仕事のモチベーションになっていたことがありました。これは極端な例ですが、感謝の言葉をいただく機会は多いです。
夜勤が無いのがありがたい。
夜勤が無いと、それだけで体の負担が減ります。
一日のリズムをつくりやすいからです。
私が介護の仕事をするときに、デイサービスを選んだのもこれが一番の理由でした。
逆に夜勤がある施設も経験しましたが、夜勤の無い日も寝つきが悪くなって困ったことがあります。
そのくらい、夜勤があるとないのとでは違いがあります。
ただ、ある人は平気で日勤と夜勤とを繰り返していました。人によるところが大きいのでしょう。
デイサービスのデメリット
デイサービスを敬遠したり、離職する理由はこの3つです。
・レクがイヤ
・人間関係がキツイ
・体力仕事なのがシンドイ
詳しくみていきます。
レクがイヤ
デイサービスといえばレクですが、そのレクを主催するのがイヤという理由です。
みんなの前にでたり、行事進行を務めるのが自分に合ってない、と感じるわけです。
特に、内気な方にしてみれば深刻です。
更に、自分が主催したレクでつまらなそうにしていたら、イヤになってしまいますね。
人間関係がキツイ
デイサービスに限らず、介護の仕事は人間関係で悩むことがよくあります。
対利用者との関係もあるし、同僚や上司との関係もあるから、人間関係トラブルがどうしても多くなるのです。
そして、明日も明後日も顔を合わせる関係なので、一度関係性がうまくいかないと、それが続くのが辛いところです。
体力仕事なのがシンドイ
介護の仕事は体力仕事と言われますが、デイサービスの場合は、他の福祉施設と比べると普段の介護業務においてはそれほど体力は使わない方です。なぜなら、介護度が軽い方が多いから。
一方で、体力仕事でシンドイという声は送迎業務があることに起因します。
送迎業務では、利用者さまを安全に車に乗っていただくのですが、その時にお尻を持ち上げるなどの力仕事が求められたりします。
また、移動時間は走るのが当たり前、といった空気があるので、人によってはシンドイと感じるでしょう。
デメリットを克服するコツ
デメリットを克服するにはコツがあります。
ここでは、以下の3つのデメリットを克服するためのコツを解説します。
・レクを克服するコツ
・人間関係を克服するコツ
・体力を克服するコツ
私が現場で実際に使った方法もあわせて紹介しますので、これから業務を経験する場合や、今現場で問題に直面している人も使ってみてください。
レクを克服するコツ
一言でいえば、慣れ、です。
正直、私も前にでるのは嫌でした。ですが、一番キツイのは最初です。自転車をこぐのも最初が大変ですが、同じだと思いましょう。
それでも勇気が出ない、という場合は、進行表をメモっておくのがおすすめです。
メモを持っていれば、次は何をしたらいいかなんて考える必要がなくなり、淡々とメモ通りにすすめていれば良くなるからです。
私の場合
私の場合は5分単位でやることを決めておき、心配性なので、予想外に早く終わった場合はどうするか、まで決めてました。
最初の5分、きょうやることを説明、次の5分、準備体操(深呼吸→首の体操)……早く終わった場合、整理体操をする、という具合です。
そこまで準備しておくと、心理的に非常に楽になります。
ちなみに私も内気でコミュニケーション下手ですが、レクの主催も行事進行も問題なくできるようになりましたので、そこは安心して大丈夫です。
人間関係を克服するコツ
対利用者、対スタッフどちらにも言えることですが、方向性は2つあります。
1つは、関係を積極的につくっていく方法。
もう一つは、関係をつくろうとせずに割り切る方法です。
関係をつくっていくと、同じミスをしても怒られにくくなり、また協力しあえるようになります。
ただ、人間には相性があるので、どうしてもうまくいかない人はいます。
ですから、まずは関係をつくろうとして、難しいと判断したら割り切るのが合理的です。
私の場合(対利用者)
利用者との関係については、時間のあるときにあえてコミュニケーションを取りに行って、関係をつくっておくようにしていました。
これは、介護をするときのコミュニケーションだけで関係をつくるのが難しいからです。
介護をするときって、急がないといけなかったり、どうにかこちらの介護を受け入れてもらおうとするので雑談しづらいのです。でも、介護の必要がなければ気楽にお話ができるので、関係が作りやすいです。
私の場合(対スタッフ)
私も当初は毎日のように叱られていましたが、意識して「ありがとう」を伝えていました。
具体的にはそれだけで、あとは無理して会話しようとはしませんでした。
ただ、あまり気にしないように、次はこうしよう、と決めたら忘れる、というように切り替えていました。
考え方として、介護現場はあわただしいことが多いので、つい口調が荒くなりがちです。忙しい中で、注意するからです。
ですから、今日も怒ってるなあ、余裕ないからなあ、ととらえているくらいで丁度いいわけです。
ちなみに、私の知り合いで日本語の理解自体に難があり、指示されたことと違うことをやりがちなスタッフがいますが、落ち込むことなく働いています。事故には気を付けなくてはなりませんが、叱られることを過度に気にすることはありません。
体力を克服するコツ
上長に相談するのがベターです。
ムリして体を壊すことは誰も求めていません。自分のシンドイ点を素直に相談しましょう。
私の場合は走るのは辛くなかったですが、ある方を持ち上げることにムリしてしまい、腰を痛めたことがあります。
私の場合
特に私は男性なので、一人で持ち上げることを求められる感じがありましたが、上長に相談した結果、誰であれ一人ではやらないで、複数人で対応することをルール化していただきました。
ですから、まず責任者である上長に相談してみてください。
ちなみに、80代の方ともデイサービスで一緒に働いたことがあります。走ることはできず、力仕事も全くできませんでしたが務まっていました。ですから、体力が無くてもデイサービスに勤めることは可能です。
デイサービスの仕事内容まとめ

デイサービスで働くことには、多くの魅力と、多くの大変なことがあります。
迷っている方にお伝えしたいことは、一度デイサービスを見てみること、そこで働くことで楽しいと思えそうなことが1つでもあるかどうか、です。
応募するときに、見学を希望すれば多くは見せてくれます。場合によっては仕事の体験をさせてくれるところもありますので、そこで感じたことが決め手になるでしょう。
また、質問などありましたら問い合わせフォームからメッセージをください。
わかる範囲でお答えしますね。
それでは、また☆彡
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